道草料理研究部

近所で食べられるものを探して見つけて料理して食べるブログだよ。さいきん狩猟免許とりました。

秋の味覚どんぐりを食べよう!

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縄文人の末裔のみなさん!

秋になるとそわそわして仕方なくなりますよね。そうドングリの季節です!

 

私たち祖先は、大陸から農耕技術が伝わってくるまで狩猟と採集で生きてきました。

シカやイノシシを狩り、海辺からはシジミやアサリを採り、木の実などを採集してきました。

その中でも、もっとも楽に、かつ大量に取れたのがドングリだったと思います。

秋になると、そこら中に大量のドングリが落ち、怪我のリスクもなく、そして保存の利くドングリは、縄文時代の日本人にとって天からの恵みだったでしょう。 

というわけで今は秋!ドングリを食べて縄文人はどんなものを食べていたか体験することにしましょう。

 

とりあえず近所をうろついてみると…

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あるわ、あるわ、大量にドングリが落ちています。

このドングリはマテバシイという木のドングリで、アク(タンニン)が少なく炒ればすぐに食べられる…という、とっても優秀なドングリです。

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マテバシイの木

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マテバシイのドングリがなっている様子

ちなみに様々な木からドングリが落ちますが、ほとんどのドングリはアクが強くエグミがあってアク抜きをしないと食べられません。

街路樹でいくと

【アク少ない】スダジイ<マテバシイ<<<(超えられない壁)<<<クヌギ<<コナラ【アク強い】

といった具合です。

ほんとはスダジイのドングリを集めたいのですが、スダジイはマテバシイに比べると公園などで植わっている比率が低く、またスダジイのドングリは小さいため剥くのも大変です。

マテバシイは粒も大きくよく見かけるので、集めやすく食べやすいドングリだと思います。 

ではどんどんマテバシイのドングリを集めましょう。

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というわけで150粒くらいかな?集まりました。さっそく持って帰って調理しましょう。

まず水につけます。

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新鮮などんぐりは中身が詰まっていて、水より比重が大きく沈むのですが、虫食いなどでスカスカになっていると浮いてきます。浮いたドングリは取り除きましょう。

 

ではペンチで割っていきま…、

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う…、硬い!!

思いっきり力をいれても少し殻がたわむだけで割れません…。これ全部割るのは厳しそうです。また渋皮をとるのも大変です。

 

ここは、一度天日干しして自然に割れるのを待ってみましょう。

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一週間たちました。

早速割って…、って全然無理!!

一週間くらいでは状態は変わらないようです。

ここは、炒ってみて無理やり殻を爆ぜさせましょう。

うちにスキレットがあったのでこれを使います。

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また、爆ぜて飛び出す恐れがあるのでフタをします。

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スキレットは鉄製のフタがあるので安心です。

(ガラス製のフタは割れる恐れがあるので使わないか、ドングリにキズをつけて空気穴を開けてから炒りましょう)

 

5分くらいでしょうか、炒ってみるといい感じに焦げ目がついてドングリにもヒビが入っています。

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ペンチでちょっと力がいりますがパキッと気持ちいい音をたてて割れました。

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食べてみると、素朴な甘みがあってとっても美味しいです!ちょっとモソモソしますがほぼ栗に近い感じ、これがそこらに落ちているのですから、みんな拾って食べたほうがいいです!

 

では、じゃんじゃん炒っていきましょう。

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調子にのっているとスキレットの中でバム!って音がしました。ドングリが爆ぜたようです。やはりフタしといて正解でしたね。

 

じゃん!30分くらいかけて全部剥きました!

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見た目はアーモンドっぽい感じですね。

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これだけ剥いたので、力をいれなくてもドングリ割るコツも相当つかめたのでご紹介したいと思います。

①先端あたりを回しながら割る。

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②中身をつまむ。

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③ぐっと引っ張り出す。

f:id:himohu:20171008121216j:plainこれで一粒20秒くらいで中身がとりだせます。よかったら参考にしてください。

 

【ドングリクッキー】

では定番のドングリクッキーを作ってみたいと思います。

すり鉢でつぶしま…、か、硬い!

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すりこぎだけだと厳しいですね。ハンマーなどでガンガン砕いてからすりこぎにしたほうがいいと思いますが、集合住宅では厳しいです。

すりつぶせないこともないと思いますが、ここは文明の利器を使いましょう。

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で、あっというま(ガリガリすごい音がしましたが)に粉状になりました。便利!

f:id:himohu:20171008135334j:plain食感にアクセントを出すために、荒挽きにしたものも用意します。

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今回はつなぎに小麦粉を使用せず、100%ドングリのクッキーを作りたいので、ドングリからデンプンを抽出し片栗粉にしたいと思います。この片栗粉をつなぎにしましょう。

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水で練ってしぼります。

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この沈殿物が片栗粉です。上澄み液を捨てると…、少ないですがちょっとだけ取れました。もしかしたら、炒ったことでデンプンが固まり抽出できてないかもしれませんね。まあ、片栗粉を取り出して他の調理に使う目的がなければそのまま混ぜても問題なしです。

この片栗粉150粒分のドングリの絞ったあとの粉を混ぜ、さらに荒挽きのドングリ粉少量ごま油小さじ2砂糖大さじ2塩小さじ1を追加し、は粘度を確かめながら少量ずつ足して、ぐいぐい混ぜます。

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砂糖は縄文時代に精製できたかどうか…、分からないですがクッキーとして美味しいほうがいいですからね。しょうがないです。

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ちょっと水気多すぎたので、このあと絞りました。

あと、小麦粉追加バージョンも作成しました。どれだけ違いがあるかも実験してみましょう。

f:id:himohu:20171009101006j:plain成型したのがこちらです。かなりクッキーぽいのではないでしょうか。

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それでは、180℃のオーブンで20分焼いていきます。おそらく縄文時代では縄文土器の裏側などに貼り付けて、ナンみたいに焼いていたかもしれませんね。

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で、焼けたのがこちらです!

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おお~~~、かなりクッキーぽいです。サクサクはしておらず、中身はもちっとした感じ。カントリーマアムに近いです。 

食べてみると…、

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美味しい!ちゃんとクッキーしています。お砂糖も少なめだったのでどんぐりのほのかな甘みも感じられます。縄文人けっこういいの食べていますね。

 

では、小麦粉を混ぜたものも食べてみましょう。

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全然ちがう!めちゃくちゃうまい!

風味も、食感もお店でうってるクッキーと違いありません。小麦粉いりの食べてから、どんぐり粉100%のクッキーを食べてみると若干ドングリくささを感じるし、塩とごま油も味が浮いているように感じますが、小麦粉を加えることで全体に調和が生まれました。お店で販売してもいいくらいの美味しさです。やはり現代の精製された小麦粉はすごいです!

 

ドングリクッキー大成功でした。分量も計測はせず、目分量でいれましたが食感といい、ほのかな甘さといい、ドングリの風味も感じられ満足度が高いです。毎日、ドングリクッキーとコーヒーで朝を迎えてもいいくらいの美味しさでした。

 

さて、クッキーもいいですがせっかくですから、夜のおつまみも作ってみましょう。

【ドングリの秋のアヒージョ】

・炒ったドングリ

・ベーコン

・シメジ

・マイタケ

・ニンニク

・パセリ

・タカノツメ

・塩

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作り方は簡単ですね。

たっぷりのオリーブオイルにニンニクとタカノツメをいれて香りをつけ、具材を煮込めば完成です。

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さて…、どういったお味でしょうか…?

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か、かたい…!けど、ニンニクオリーブオイルとドングリのほのかな甘みはけっこう合います。

硬かったのはおそらく、前日に炒ったドングリを使ってしまったためでしょう。

炒ってすぐ剥いたものを加えれば相当おいしくなったと思います。

あと、やっぱり市販の材料ってすごくおいしいですね。ドングリ食べたあとにキノコのアヒージョめちゃくちゃ最高でした(関係なし)。

 

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?普段なら、そこいらに落ちてても見向きもしないドングリですが、意外とおいしく食べられます。私たちがいるのも、祖先の縄文人がドングリを死に物狂いであつめて、なんとか食べつないできた結果でもあります。

もし飢饉があったとき、米が不作で食べる物がない!といったときでも、街路樹などに目を向けて、ドングリが落ちる場所を把握しておくことをおすすめいたします。

オピネルナイフを黒錆加工しよう!

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みなさんオピネルナイフってご存知でしょうか?

フランスオピネル社のフォールディングナイフで、手頃な値段(2500円くらい)なのにその美しさや使いやすさから世界中でファンの多いナイフです。

僕も例に漏れず、その美しさに魅入ってしまい釣りなどアウトドアに出る場合には絶対持っていっています。

f:id:himohu:20171007103500j:plain刃をしまった状態のオピネルナイフ。ロックリングで刃が誤って飛び出すこともありません。

f:id:himohu:20171007103601j:plain刃を出した状態。何度も研いでいるので刃もすり減っています。

オピネルナイフは子供から手の大きい男性までサイズバリエーションも豊富にあるのですが、さらに大きな分類としてステンレス製と炭素鋼(カーボン)製のものがあります。

ステンレス製のものは錆びにくく、料理など水を使用する場合にはとても便利なのですが、炭素鋼のものはステンレス製より鋭い刃がつけられたりするのでこれはこれで魅力的なのです。

ただ炭素鋼はとても錆びやすい!という欠点があります。料理に使い洗ってそのままにしておくとあっという間に錆びだらけ…になってしまいます。

で、錆び対策として裏技的な方法がありまして黒錆加工というものがあります。

黒錆でコートしておくことで赤錆がつきにくくなる、というものです。

赤錆は鉄の内部まで発生して腐食させボロボロにしてしまうという鋼のナイフにとって大敵なのですが、黒錆は刃の表面だけにつき赤錆の発生を抑え刃を傷めにくくさせる効果があるのです。

というわけで、黒錆加工していきましょう!

 

【一般的な黒錆加工の方法】

①紅茶を煮出す。ティーバッグ3袋くらいつかってたっぷり煮込みます。ここで紅茶のタンニンをたっぷりと抽出します。

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②煮出した紅茶とクエン酸などの酸を混ぜる。紅茶のタンニンと鉄の結合を促進させる効果があります。だいたい紅茶7:クエン酸3といった割合がいいといいますが、だいたいでいいです。ようは超濃いレモンティをつくる要領ですね。

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③あとはナイフをつけこむだけ。なんて簡単なんだ…!

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どんどん酸化して、泡がたくさんでてきます。10分ほど漬け込んでから取り出してみると…

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おお!すでに黒くなっています。

取り出して、軽く拭いてみると…まんべんなく黒錆がついています。マットでかっこいい!

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このままで完成!でもいいのですが、オイルに漬け込んで保護しておきしょう。オリーブオイルをたっぷり塗って3時間ほど放置します。

じゃーん完成!

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この黒光りする刃…、たまりません。中二病心をくすぐられますね。柄の部分はいったん、やすりで表面をなめらかにしてからチェスナット色に塗っていたのですが、それもなかなか高級感があります。

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上が加工済の炭素鋼オピネルナイフで、下がステンレスの未加工オピネルナイフです。
 こう見ると、加工したナイフはかっこよくてめちゃくちゃ愛着わいてきました。なんだか使うのがもったいないくらいです。

今度これをもって狩りに出かけたいと思います。やはり刃物はつねにメンテナンスして最高の状態にしておきたいですね。いつ、イノシシを倒して最後のとどめを刺さなきゃいけない場面に出くわすかもしれないのですから。

そのときナマクラの刃物では、分厚い皮膚に阻まれ一撃で葬れずに反撃をくらうかもしれません。刃物の状態は生死に直結するのです。刃物はしっかりメンテナンスしましょう! 

近所で生えてた道草(カラスノエンドウ、ユキノシタ、アザミ、イタドリ、ヤブガラシ)を食べてみる

5月です。道草たべるブログとしてもっとも輝く季節です。

もう歩いているだけでこんなに!

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ちょっと上を見上げれば!!

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おお〜!!これは食べても食べても食べつくせなそうです。

というわけでそのへんの草を集めていきましょう。

 

最初はこれです「カラスノエンドウ」

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これは河原でも空き地でもどこでも生えていますね。

4月の初めころはピンクのかわいい花をつけてますが5月になると豆のはいった房をつけます。開けてみると…

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おお、なんかうまそうですね。鉄腕ダッシュで城島リーダーがこの豆を集めまくって味噌を作っていましたが、採取に豆を取り出して…と、作業量を想像すると恐ろしくなりますね。これは採取です。

 

つぎに「ヤブガラシ」です。

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藪も枯らしてしまうほど繁殖力旺盛というところからついた名前です。

新芽はけっこう柔らかくいかにも食べられそうですね。採取です。

 

次は「アザミ」です。

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アザミって食べられるの知らなかったんですが、こないだ山小屋でだしてもらった野草の天ぷらに入っていたのです。アザミといってもいろんな種類があるのでこれがいけるかどうか分かりませんが、いってみましょう!採取!ちなみにトゲが生えててかなり痛いです。食べられると知らなければ取ろうとは思いませんね!

 

次は「イタドリ」です。

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野草といえばイタドリですよね。だいたい野草の本にも見つけやすく採取しやすい草として載っています。上のほうの柔らかい部分を採取!

 

次は「ユキノシタ」です。

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この写真だと色んな草が生えていますが白いまだらになったやつが「ユキノシタ」です。けっこうふかふかした触り心地です。これは期待です。採取!

 

で、集まったものがこちら

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おお、けっこういけそうな感じじゃないでしょうか。カラスノエンドウは特に野菜っぽい見た目ですね。期待できそうです。

 

今回は天ぷらにします。

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じゃんじゃん揚げていきます。ちなみに大阪新世界のジャンジャン横丁って、歩いていると飲んでる人からジャンジャンおごってくれるからだそうですよ。ぼくはおごってもらってことはないですが!

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他にもあげていきましょう。

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で、全部揚がりました!

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ビールが合いそうな見た目です。お塩をつけてシンプルにいただきます。

 

まず「ユキノシタ」から

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おお…、これは草時代の見た目のや触り心地のままで肉厚です。柔らかくてクセがなくて美味い…。これはお店で出してもいいと思います。

 

次にアザミです。

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これは…、エグいです!エグいというかなんというか変な芳香もします。これは食べないほうがいいです。トゲがあったり散々な草です。ちょっと山小屋で食べたやつとは違う草だったのかも…。

 

「イタドリ」いってみましょう。

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これはけっこうイケます。茎の部分の食感もいいですね。

 

つぎは「カラスノエンドウ」。小さくて豆を出すのが面倒だったのでそのまま揚げてみました。はたして…

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これは…食べられないです!

とにかくサヤが固くて、口に入れた瞬間に食べられないと体が反応します。野菜っぽい見た目だしインゲンっぽくいけるかと思ったが失敗でした。

 

つぎは「ヤブガラシ」です。

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これはサクサクとして…、美味しいです。でも食べ応えがないかなあ。ツルも細く葉っぱも小さいので、わざわざ食べないでもいいようなそんな感じです。

 

以上、道草5種の食レポートです。

おすすめはユキノシタとイタドリですね。食材として取ってくる価値はあると思います。他のは無理やりとってこなくてもいいかもです。

また初夏の間にいろいろ試してみたいですね。

多摩川でセリとクレソン(オランダガラシ)を採って食べる

今日のターゲットは「セリ」と「クレソン(オランダガラシ)」です。

いままではヤブカンゾウだのアブラナだの道端に生えている野草ばかりを食べてきたのですが、クレソン、セリはものの本によると水辺に生えるとのこと。しかも綺麗な水じゃないと生えないそうです。

【採取編】

ということで、ちょっと上流のいつもの多摩川にやってきました。

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二子玉川あたりだと河川敷は野球やサッカーの練習グラウンドになっていたりするのですが、このへんだと石がごろごろしていてスポーツなどできそうにありませんね。

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護岸からいきなり川、でなく、石が川べりにあって隙間を草が生えていて、なんとなく期待がもてそうです。

それでは早速さがしてみると…

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こ、これは…クレソンでしょうか。いきなり発見です。やったー!とまわりを見渡すと

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とにかく、めちゃくちゃクレソン生えています。これは、ジブリの「風立ちぬ」に出てきたクレソン食べまくるドイツ人も大興奮でしょう。

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というわけでクレソンゲットです。幸先よい〜!

かじってみると、最初はみずみずしい味わいですが、あとから辛味がおいかけてくる感じ。まさにクレソンです。

 

それではセリも探して行きましょう。本によるとセリは1月〜6月くらいまで、田んぼ、川べりなどに生えるそうです。

で、がんばって探すのですが…

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なかなか見つからない!

こんだけ草生えてるんですから、少しくらいありそうなものですが、ない!

途中で宗教的儀式のあやしい祭壇(ではなく、小学生の秘密基地?)をみつけたり

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なぞのピンクのリボンが巻かれた石を見つけたりしますが

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そう簡単に見つからないのかなあ…帰ろうかと最後に護岸されたあたりを歩いていると

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こ、これは…!

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いろんな草にまぎれたりしていますが、これはまさしくセリです!

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ちょっと葉っぱをかじってみましたが、鮮烈なセリの香りです。三つ葉に似る香りなのかなあ。すっごく独特の香りです。野生の草もこんな匂いのするものがあるんですね。

 

さてここで注意ポイントです。

野草の本だと「セリ」の項目には、大体付随して「ドクゼリ」に注意などと見分け方のコラムなどが書いてあります。「ドクゼリ」は日本三大毒草の一つ(他はトリカブト、ドクウツギ)です。

見分け方としては根っこをほりだして根を割り、タケノコ状の節になっていないかなどで見分けます(タケノコ状だとドクゼリ)。

また、セリは葉をつぶしてみるとセリの独特な香りからも判断がつきます。

でもインターネットで見てみると

ドクゼリ|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局

ドクゼリ - Wikipedia

けっこう形が違いますね。

またドクゼリは各地で絶滅危惧種となっているようです。関東より西だと、普通に歩いているだけでは、まずお目にかかれないそうです。

ドクゼリの全国マップ −植物レッドデータブックCOMPLETE−

とはいえ、食べると痙攣、嘔吐、全身麻痺。重度では呼吸停止だそうです。

安全そうでも、まず疑ってかかりましょう。野草はすべて自己責任でお願いします。

 

ということで、目的の「クレソン(オランダガラシ)と「セリ」が手に入りました。

欲しい植物を、狙った時期に狙った場所でゲットできるのは嬉しいですね。

それでは持って帰って調理しましょう。

 

【調理編】

では、さっそく洗って、クレソンは根を切ってと下処理しました。

鮮やかなで綺麗でみずみずしい姿。この瞬間がいつも好きです。

ちなみにセリとクレソンはアク度数(★☆☆☆☆)と、アク抜きしなくてもそのまま食べられます。便利〜

では、パパっと4品ほど作りましょう。

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ではまず巻き寿司を作ります。

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さっと20秒くらい茹でて、沢庵を刻んだものと和えます(写真だとどっちがどっちが分からなくなってしまった)。

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あとは、それぞれ酢飯と巻いていけば

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[1品目]セリとクレソン(オランダガラシ)の巻き寿司の完成です!

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たぶん左がクレソン、右がセリだと思います。

セリは香りがとってもよいです。沢庵の食感もきいてて美味!

クレソンは茹ででしまった分、辛味風味がとんでしまっているでしょうか。

おそらくクレソンの灰汁部分にその風味がまぎれているのでしょう。茹でてしまったのは失敗かもしれません。

 

それでは次にいきます。クレソンといえばステーキの付け合わせが定番ですね。

そのままだと面白くないのでクレソン牛肉巻き。を作ってみましょう。

くるくる牛肉で巻いて串で止めて塩コショウ。

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焼いて

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[2品目]クレソン牛肉巻き完成です!

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うおおおお!これはめちゃくちゃウマイです!

牛肉の脂がクレソンにたっぷり含まれてとってもジューシー!

クレソンの辛味とほのかな苦味と牛肉の脂の組み合わせがトレビア~ン♪な味わいです。

これは成功でしょう。やはり牛肉とクレソンの組み合わせ素晴らしいです。

 

次は「クレソンとセリの天ぷら」です。

野草といえばどうしてもアクが強くそのままで食べるのは難しく、アク抜きが不十分だと食べられたものでなかったりするのですが、そういう時でも野草料理の定番調理法〈天ぷら〉はアクが抜けて食べやすくなります。

ただクレソンもセリもアク度数(★☆☆☆☆)と、アク抜きしなくても美味しく食べられるのですが天ぷらにするとどうなるのでしょう。

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ということで[3品目]クレソンとセリの天ぷら完成です。

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なかなかサックリあがりました。さてお味は…

セリがうまいです!食べると香りがバーー!っと口に広がります。サクサクで油との組み合わせもよいです。すごく美味しいです。

クレソンは、存在感がない!やはり、揚げたことで香り苦味がとんでしまったようです。

 

次は「セリとアサリの味噌汁」です!やはり汁物はほしいところです。

アサリを酒蒸しして貝を開かせてから、水をいれて煮て味噌をときセリをすこし湯がいたら完成です。

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[4品目]セリとアサリのお味噌汁完成です!

むふふ…。これは思わず笑いがこみあげてくる美味しさです。アサリの出汁っていいですね。

そしてセリの香りとシャクシャクする食べ応えもよいです。

 

【まとめ】

というわけで、セリとクレソン(オランダガラシ)を採取して家に戻ってから4品ほど作りました。簡単なものばかりですが、達成感!がありますね。

ちなみに僕は、キッチンで缶チューハイを飲みながら料理するのが大好きです!

 

クレソンは水や油で煮てしまうと、香りや苦味(アク)がとんでしまい独特の風味が味わえないようですね。そのかわり、クレソン牛肉巻きは素晴らしい成果でした。水にさらさず、そのまま焼くと香りもそのままなのでしょう。牛肉との相性も素晴らしかったです。

 

セリは本当に万能です。どの料理にいれても、いい香りが残ったまま。しゃくしゃくとした食感もよいですね。クレソンと比べると探しずらかったですが、見つけたら積極的に採取したい野草になりました。

 

今回は目的のセリとクレソンを、場所を見当つけて探して見つけて、料理して。となかなか大成功だったと思います。

春ははじまったばかり、他の食材も探しにでかけたいと思います!

 

 

春の手仕事。ノビルの甘酢漬けをつくろう。

二週連続多摩川です!すごく良い天気です!

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春一番が吹いて、じわっと空気に水分が含まれてくると、うずうずして川に来てしまいますよね。

ドアノブを触る時、スーパーで缶ジュースを買うときなどいつもビリっと静電気に感電しないか、ちょっと触って確かめて…ってやってた身としては春は静電気に感電しづらくなるのでとても嬉しいです。

 

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とりあえず、駅ちかくのお肉屋さんで買ったコロッケをたべて野草探しにでかけましょう。

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まだ全体的に茶色いですね。夏には圧倒的な緑に阻まれて川沿いに行けなくなるのですが、いまだったら枯れ草を踏み倒して川沿いにたどり着けます。

これは誰かが踏み倒してつくった道ですが、秘密基地に辿り着きそうで楽しいですね(ほとんどは川にお住まいの方に居住地にたどりつくのですが)

 

で見つけたのが、ドン!

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ノビル(野蒜)です!おもいっきり草!って見た目ですがこのノビルの根っこがうまいのです。

他のつんつんとした雑草と見分けづらいのですが

・ネギのような丸い葉

・ちぎってみるとネギみたいな匂い

で見分けれます。

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ほかのつんつんした草とは違う明らかにネギ臭です。

引っこ抜いてみると

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こんな感じで、ラッキョウのような根っこがついています。

この部分が食べられます。味噌とかつけてエシャレットのように食べたりします。

よく野草の本によると、スコップでまわりを掘って千切れないようにとりましょう。

などと書いてありますが

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こういう塊であれば、まるごとぐっと引っこ抜けば

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こんな感じでわさっと気持ちよく抜けます。いっきにネギ臭が漂います。

ではうちに持って帰って下処理しましょう。

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とりあえず持って帰ってきた状態です。すっごくネギの匂いがします。

泥がついていると雑草って感じですが

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水で泥を落としていくと

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なんだか野菜っぽくなりました。

スーパーに売っている野菜も洗っているから、なんだか安心できる見た目なだけで、そのへんに生えている草も洗えばなんだかいけそうな気がしてきますね!

では茎と根っこをカットします。

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ニンニクかラッキョウっぽいみためですね。ここでとりあえずひとつ食べて見ましたが、エグみはなく、トロみがあってある感じ。辛さはあとからくる来ます。ただなんだかこう…、そのままだと野草としての力強さが残ってて何個もいけない感じです。

 やはりここは現代人として美味しくしていきたいと思います。

せっかくラッキョウのような見た目に香りなので、甘酢漬けにしましょう!

とりあえず、雑菌が繁殖しないよう瓶を煮沸します。

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甘酢をつくります。

分量的には、酢(米酢)1:水1:砂糖1って感じでだいたいでつくりました。

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では、ノビルを甘酢で漬ければ

ノビルの甘酢漬けの完成です!

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ちょっと鷹の爪をちらしたのですが、なかなかうまそうです!

食べごろは2、3日後くらいからでしょうか。

後日たべてみましょう。楽しみです!

 

 

近所の川で菜の花を摘んで食べる

今日は有給です!

いつもは上りの満員電車に揺られて会社に向かうわけですが、

電車を待つ間、向かいのホームではすかすかの、車両に2人か3人くらいしかのってない電車がやってきていつも羨ましいと思うものです。

みなさんも、そんな思いしたことあるのではないでしょうか。

 

さあ、ではぼくも下り電車の乗客になってでかけましょう。

今日は暖かくなんとも穏やかな電車です。

 

で辿りついたのが

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多摩川です!

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人がいない!

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いるのはハトくらいです。

ふだん、このあたりは少年野球やサッカーをやっていて、その家族もお弁当をもってきていたりととても賑わっているのですが、平日の昼はこんな穏やかなんですね。

今日は2月だけど20℃まで上がって、とても暖かく最高の多摩川日和です。

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ちょっと探検して

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このあたりでコンビニで買ってきたおにぎりとフライドチキンを食べます。

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会社ではみなさん頑張ってお仕事されているなか、こうやってだれもいない多摩川で食べるのは最高のうまさです。

で眺めていると

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けっこう菜の花が咲いています。2月だけどけっこう咲いているものです。

となれば…、芽をつんでいくしかないでしょう。

 

よくスーパーでは、このような感じで売っていますね。まだ花も咲いておらず

均一な蕾で、さすが市販のものは違います。

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河川敷の菜の花はけっこう花が咲いていますが、気にせず摘んでいきましょう。

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で、ある程度つんで持って帰ってきたのがこちらです。

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うーん、末端価格300円くらいてとこでしょうか。花が咲いているので値がつかないかも…。

ではサッと茹がいて

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こういった青菜の茹でると、とたんに緑が濃くなるのはいつも見ていて気持ち良い。

で近所の魚屋で買ってきたアサリを醤油と酒、味醂、オリーブオイルなどで蒸してパカッとあけておきます。

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でパスタとさっきの茹でた菜の花を加えれば…

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菜の花とアサリのパスタの完成です!

おおお…春っぽい!

まあ花がちょっと咲いているのも、これはこれで華やかで良い感じです。

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ではいただきます!

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うまいです!

菜の花の花蕾の食感がむしゃむしゃいける感じ。

茹で時間が若干短かったか、ちょっと苦いですがこれはこれで春の野草の感じと思えば

味わいも格別です。

川にいって採取して帰って食べての3時間。なんだかすごく贅沢な食べ物ができた気がします。

あっというまにできるのでおすすめです!

 

 

冬の手仕事。魔女の空飛ぶ軟膏をつくろう!

冬の間というものは、食料を手にいれるのが難しいものです。

 
多くの山菜野草などは春のやわらかな新芽を食べるのが主であり、夏には固くなり、秋には茶色くすすけてしまいます。
冬には次の春にむけて種となり土の中で、または幹の中にしっかりと養分を蓄えます。
 
また、生き物も活発になるのは春から夏にかけて。パートナーを探しアピールのため、または子育てのためにと、せっせと食料を集めます。
秋から冬にかけては、また次の緑ゆたかな季節のために、あるものは地下に潜り、あるものは海の底でじっとしています。また、あるものは卵を産んで生涯を終え、次の世代に引き継ぎます。
 
しかし、このブログではそれでは困るのです。
ネタがないのです!
 
冬の間なにかできるものはないか…、冒険者レベルもあげたいし…
と本をめくっていたところ ビビっときたのが「魔女の軟膏」でした。
筋力パラメータばかりを上げての脳筋プレイもいいですが、魔法レベルをあげればグッと冒険への力になるでしょう。
というわけで今回は西村佑子さん「魔女の薬草箱」という本をネタにすすんでいきます。

 

 さて魔女といえば、ほうきにまたがって空を飛ぶ。というイメージがありますが、実際にはほうきでなく、なんでもよかったようです。あるときはフォークであったり、雄山羊や豚でもあったようです。

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雄山羊に乗る魔女の様子(アルブレヒト・デューラー画「魔女」1500年ごろ)

大事なのは何に乗っていたか。ではなく、実は魔女の秘薬「魔女の軟膏」を塗っていたことなのです。それを塗ることでフワリと浮いて空を自由に飛び回ることができたのでした。

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台所で体に軟膏を塗る魔女(作者不詳)

では魔女の軟膏とは一体、どのようなものであったのでしょうか?
魔女はサバト(黒ミサ)に定期的に参加していました。

サバトとは、悪魔の名のもとに洗礼をうけ、夜通し宴会をし、まぐわい、悪魔の力を授かる。そのような会合だったようです。

そして、魔女たちはそのサバトに向かうために、魔女の軟膏を体に塗り、奥深い山の中にいる悪魔のもとにむかったというのです。

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サバトの様子(ハンス・バルドゥング・グリーン画「魔女のサバト」1510年

 そして悪名高い魔女裁判の際、魔女たちは尋問にかけられ、魔女の軟膏のレシピもいくつか魔女たちの口から引き出されました。
 
「世界魔女百科」より
【レシピ1】①ドクムギ、ヒヨス、ドクニンジン、赤と黒のケシ、レタス、スベリヒユ。②これらを合わせたもの4に油6を準備する。
・ドクムギというのは、麦に有毒なカビが麦角菌が繁殖したもののようです。
・ヒヨスというのは、ナス科のヒヨスという植物で精神に作用するアルカロイド系の物質が含まれています。
・ドクニンジンというのは、セリ科の植物。毒性が強い。アルカロイドのコニインが含まれる。ヨーロッパ原産だが、北海道にも自生する。
・ケシは、ご存知アヘンの材料です。道端にポピーはよく生えていますが、あれはヒナゲシといい、アヘンの材料になるのはアツミゲシ、ボタンケシといった種のようです。
 
と、とりあえず【レシピ1】を見ていきましたが、なかな手に入りづらいものばかりです。そもそもアヘンは犯罪ですね。
できればAmazonでなど、普通に手に入るものでなんとか作りたいものです。
 
で、他にしらべたところ
【レシピ2】
ベラドンナ、ヒヨス、マンドラゴラ、ドクニンジン、ヒマワリの種、アサ。
 
というものがありました。これは16世紀にフランスで古い壺が見つかり、解析したところ【レシピ2】に書かれた成分がみつかり、幻覚作用の強い品種が多いことから「魔女の軟膏」が入っていたのだろうと推測されています。
 
これを見てピン!ときました。
実は私は以前、フランスの種屋からマンドラゴラの種をとりよせて育てていたことがあったのです。育ててて良かったマンドラゴラ!
 
<マンドラゴラ生育の様子です>

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フランスの種屋さんから購入したマンドラゴラの種

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順調に成長したマンドラゴラ

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掘り出したマンドラゴラの根っこ。もちろん犬にくくりつけて引き抜いたので、叫び声を聞かずにすみました。

 
ということで、まずマンドラゴラの根が手に入りました。
 
・ベラドンナは虞美人草と呼ばれ、筋肉を弛緩させる効果があります。また瞳孔が開き、目をらんらんと輝かせ、女性を美しくみせる効果もあるといいます。
ベラドンナも手に入りにくい植物なのですが、シーボルトによると日本に自生する「ハシリドコロ」という植物が一致するそうです。
そして「ハシリドコロ」の成分は一般に薬として販売されています。ハシリドコロの成分ロートエキスはなんと赤玉に含有されているのです。

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ということでベラドンナも手に入りました。
 
また、麻の実もamazonにて購入しました。

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いわゆるヘンプシードというもので、加熱処理してあるので土にまいても発芽しないものです。今回はこれで代用するとしましょう。
 
ヒマワリの種はうちに大量にありました。

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春にはいつもヒマワリの種をバードフィーダーにのせてシジュウカラを呼んでいたのでした。鳥寄せやっててよかった!
 
これで4つ手に入りました。
残りですが、ヒヨスとドクニンジンは手に入りません。
 
ですが【レシピ1】のケシを加えましょう。
ケシの種はポピーシードとしてスーパーに売っています。アンパンの上にのってる粒つぶ。あれですね。本物のケシだと違法なので、スーパーのポピーシードで代用しましょう。

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さあ、できる限りの材料は揃えました。
若干オリジナルになりますが、「魔女の軟膏」つくっていきましょう。
 
しかし問題がありました。材料は揃ったのはいいのですが、ここからどうやって作るのでしょう?資料には材料しか書いてありませんでした。
そもそも「軟膏」とは一体何なんでしょう?
 
ブリタニカ国際大百科事典によると
軟膏
油脂類(ワセリン、ラノリン、グリセリン、蝋など)を基材とし、それに主薬を混ぜた外用薬。外傷や皮膚病などの治療に用いる。
 
だそうです。ということで、今回は蜜蝋を用意しました。

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ほんとはワセリンでもよかったのですが、自然由来の14世紀〜17世紀にも使われていたもののほうが魔女っぽいですよね。こういうのは気分ですよね!

 

というわけで全ての材料がそろいました。

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それでは、早速つくっていきましょう!

まず、マンドラゴラをスライスしようとしたのですが…

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硬い…。半年くらい乾燥させてたので水分がぬけきってカチカチになっていました。

ノコギリでなんとか半分に切れましたが、これ以上は無理です。マンドラゴラはこのまま投入しましょう。

 

次にヒマワリの種を割っていきます。手では割れないのでラジオペンチを使います。

すごく地味な行為ですが、冬の手仕事を楽しみましょう。

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 割れたら、すり鉢で粉砕していきます。

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次に、ポピーシードも加えさらに細かくしていきます。

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次に赤玉を処理します。

赤玉の赤さですが、これは生薬の成分由来というわけではなく赤色102号などの合成着色料で赤く色をつけられています。このままでは軟膏が赤く色づいてしまうので、赤玉を洗います。

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完全に赤が落ちると、このような見た目です。まだら模様だったんですね。

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では赤玉の中身を加え、さらに混ぜます。

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混ぜ終わった状態がこんな感じです。まあ…、完全に混ざってないですがどうせ煮込むのでこんなもんでいいでしょう。ちなみにすっごい香ばしい、いい匂いがしてきました。

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麻の実の処理はこんな感じです。すり鉢ですると、バチバチとすごい音がして麻の実が割れていきます。

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というわけで、素材の下処理は終わりました。ちなみにすごくいい匂いがしています。

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それでは、これを蜜蝋で煮ていきましょう。まず蜜蝋を溶かします。

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ある程度とけたら、追い油を追加します。蜜蝋を使用したリップクリームを作ろうなどのサイトを見ると、他の良い香りの油を足してるところが多かったです。僕もそれにならいましょう。ココナッツオイルを足します。これは完全に好みですので、みなさんもご自分の好きな油を足していただければと思います。

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すべて溶けたらマンドラゴラを煮ていきます。見た目は完全に唐揚げを揚げているようです。

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ある程度煮えて、マンドラゴラの成分が蜜蝋に移ったら取り出し、残りの素材を加え

さらに煮ていきましょう。

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最後にまたマンドラゴラを足してじっくりと低温で成分を抽出します。

注意すべきは、高温で熱すると沸騰して素材が溢れてしまいますので、弱火で沸騰したら火をとめ、固まるぎりぎりまで放置を繰り返すことです。やはり魔女の軟膏なのですから三日三晩寝ずに火の番をするくらいの覚悟はほしいところです。

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それでは漉していきます。細かい粒子が混ざっていますので布巾など細かい目のもので漉しましょう。

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そして、漉した状態がこれです!

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そして、これを常温で放置して固めると…

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 「魔女の空飛ぶ軟膏」完成です!

この怪しげな色、いかにもな感じですね。 

魔女は、この軟膏を全身にまんべんなく塗りホウキにまたがってサバトに向かったのです。

amazonなどで手に入るものだけで作ったので、効果は薄いかもしれませんが、ドラえもんが若干浮いているくらいは飛べるのではないでしょうか。ひとしれず、ちょっとだけ浮いた状態で、これから毎日すごしたいと思います。

 

みなさんも、冬の手仕事として「魔女の空飛ぶ軟膏」つくってみてはいかがでしょうか。